広島陸軍被服支廠 敷地公開・建物見学会
7月25日にアーキウォーク広島さんにより開催された"旧陸軍被服支廠倉庫 敷地公開・建物見学会"に参加しました。
定期的に開催されています
このアーキウォーク広島さんによる “旧陸軍被服支廠倉庫 敷地公開・建物見学会" は定期的に開催されています。私も7月11日に参加しようと思っていたのですが、雨のために中止に。この7月25日も一時雨の心配があったのですが、予定通り開催されました。
私たち(珍しくツマもついてきました)が現地に到着したのはオープン直前の9時前のこと。すでにゲートが開かれており、見学をされている方々もいらっしゃいました。
広島県は昨年2019年12月に"2棟解体、1棟の外観保存"(国も所有している1棟も解体)という考えを示しましたが、2020年度の解体着手を見送りました。昨年の県の考えが発表されたあと、全棟保存を求める声、他の意見も市民団体などから出ており、一部議員も動いていました。早急に取り壊すよりも議論する必要があると考えたのでしょう。
私たちが入場したときの来訪者は私たちを含めても数人でした。しかし9時を過ぎたころから少しずつ増え、小さな子供を連れた親子、ご年配の方、私などよりはずっと若い方など、様々な年代の方々が来訪されていました。
11番庫(3号棟)の北側にモニュメントのようなナニカが作られていました。カバーがされていたので詳細は全くわからないのですが、なんだろう?
数日前のことですが、自民党の「被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟」の代表世話人の寺田稔議員(広島5区)が県保有の3棟を残し、国所有の1棟は解体して来訪者向け駐車場にすることを検討するよう要請するという記事がありました。
ちなみに県所有の3棟は南北に並ぶ3棟です。北側からここまでに載せた13番庫(1号棟)、12番庫(2号棟)、11番庫(1号棟)と並んでいます。
そして3つとは違って東西の向きに建てられているのが国所有の10番庫(4号棟)です。この10番庫(4号棟)は他の3つよりも少し大きいです。上記自民議連の意見はこの棟を解体して駐車場にするということですね。
安倍晋三首相が8月6日の平和記念式典の参列に合わせてこの広島陸軍被服支廠を訪れることが報道されていました。また今朝(8月1日)のローカル紙でも"自民議連 知事に決議文"とタイトルのついた記事がありました。遠くないうちにこの広島陸軍被服支廠の保存、利活用について方向性がはっきりしてくるかもしれません。
今後も定期的に開催予定
今年度2回目(予定は3回目だったが前回は雨天中止)の敷地公開・建物見学会には90名の参加があったそうです。次回の敷地公開・建物見学会は8月8日(その次は8月22日)が予定されています。
今年は太平洋戦争の終戦から75年という節目の年です。今年はこれまで以上にこの広島陸軍被服支廠が取り上げられることに違いありません。ぜひ一度現地を訪れて、自身の目で見てみてください。
どのように考えるかは人それぞれ、正しい考えといえるものは1つではないと考えます。それでも、自身が考えることが大切だと思います。
参考にした書籍など
- 旧広島陸軍被服支廠倉庫特設サイトアーキウォーク広島
ディスカッション
コメント一覧
こちらにもお邪魔します。
ちょうど今日の朝日新聞紙面で大きく取り上げられていましたよ、被爆者の方の証言と一緒に、旧被覆支廠。
(WEB版記事はこちら→https://www.asahi.com/articles/ASN834WBZN7TUPQJ004.html)
学徒動員で軍服を縫っていたそうです。
最近、日経系のネットメディアでは「レストハウス」「アンデルセン」のRN工事が終わったという報道も目にしました。
アンデルセンの方は変わり過ぎ、新しくキレイになり過ぎてしまい、被爆建物としての歴史的価値が損なわれたのではないか、という見方もあるようですね。
被爆建物の保存も大変な事ではありますが、旧被覆支廠については往時のスケール感を残すためにも是非、全てを残して欲しい、いや残すべきと思います。
ご訪問ありがとうございます。
被服支廠、ホントに多く取り上げられています。この先被服支廠がどうなるかはわかりませんが、取り壊される前にこうやって多く取り上げられただけでも意味があるのではないかと思います。
レストハウスはなんだか不思議な感じです。アンデルセンは仕方がないのかなぁ〜。建物の目的が違うので比較できませんが、旧日本銀行広島支店のような感じにはできなかったのかなと。
t_bowさんが書かれているように、あのスケール感はナカナカ他では感じることができません。そういった意味で、最低でも県保有の3棟は残してほしいと思います。