廿日市招魂社
6月21日に廿日市招魂社を訪れました。先月末は五日市護国神社を訪れましたが、今年は太平洋戦争の終戦から75年を迎えることもありますので、引き続き近くの招魂社・護国神社へ訪問して少しでも紹介できたらいいなと考えています。
場所は廿日市天神
廿日市招魂社は廿日市天神にあります。西国街道沿いで廿日市天満宮も近い場所です。
後述する明治天皇御駐驛遺跡と書かれた碑の下部部分にこの廿日市招魂社に関する説明も記されていました。
明治天皇民情御視察ノ日召ヲ以テ中國御巡幸ノ砌明治十八年八月一日當地岩尾澤太郎宅ニ御小休アラセラレル即チ此ノ地ナリ
今次篤志家ノ浄財ヲ集メ此地ヲ買収シ元ト郡役所ノ奉安庫ヲ縣ヨリ譲リ受ケ御遺物ヲ安置シ以テ御遺跡ヲ記念シ側ラニ忠魂二社ヲ建設シテ各戰役ニ於ケル當町出身戰病死将兵勇士ノ英霊ヲ祭リ併セテ誠忠碑ヲ移築シ以テ清浄崇拝ノ地トナス
昭和十四年八月一日 廿日市町長 高橋球瑠
昭和14年につくられたそうです。文中に"誠忠碑を移築し"とあります。その誠忠碑は鳥居の左のほうにあったのですが、写真を撮ろうとすると、あまりにも後ろの家が写るので撮るのを控えました。
ちなみに昭和14年といえば、招魂社を護国神社と改称した年です。といっても、可部護国神社も拝殿などには招魂社と書かれていますし、地域の広報誌でも可部招魂社と記されていました。廿日市招魂社も同様の理由で招魂社のままなのかもしれません。
明治天皇がお休みになった場所
この廿日市招魂社を調べていると、招魂社というよりも明治天皇が西国巡礼のときにお休みになった場所ということで有名なようです。
前述した明治天皇御駐驛遺跡と記された碑が左側のもの。右側には明治天皇御用品奉置殿と記された小さな建物があります。
上に記した碑の説明文によると、明治天皇がこの地方を巡礼された明治18年8月1日に この場所でお休みされていたことがわかります。また、右側の明治天皇御用品奉置殿は県より譲り受けた奉安庫だったことがわかります。 もともと奉安庫だったようなので凝ったデザインというのも納得。古風な欧州調という感じ(違うかな?)は見ていて飽きません。
桜がキレイ
廿日市招魂社を調べていてもう一つ知ったのが桜がキレイに咲くということ。時期がきたら訪れてみたいと思います。
毎年平和な日本でキレイな桜が咲き、それを楽しむ人達がいることが、戦争で亡くなった方々に少しでも救いとなることを願うばかりです。
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