潜水艦 らいげい
たいげい型潜水艦4番艦"らいげい"が2025年3月に就役、呉基地に配備されました。呉基地にたいげい型潜水艦が配備されるのは2番艦"はくげい"に続いて2艦目です。その"らいげい"が3月19日、呉基地にやってきました。

たいげい型潜水艦4番艦 “らいげい"
就役まもない潜水艦といえば、艦名と艦番号です(笑)。今しか見ることができません。3月20日、海田市駅に寒緋桜を観に行く前にアレイからすこじまへ観に出かけました。
2年前にたいげい型潜水艦2番艦 “はくげい"が呉基地に配備されたときも艦名と艦番号を見ることができました。連続してみることができるめぐり合わせに感謝^2です(^-^)。

たいげい型潜水艦は前型のそうりゅう型潜水艦から静寂性の向上、一八式魚雷の装備、ソナーシステムZQQ-8の搭載、潜望鏡を非貫通型2本に変更といった能力向上がありましたが、なんといってもたいげい型とそうりゅう型の違いは採用するバッテリーです。たいげい型でリチウムイオン電池を採用しました(そうりゅう型の11番艦"おうりゅう"、12番艦"とうりゅう"がAIP装備を撤去して採用しましたが、たいげい型はリチウムイオン電池を前提とした設計となっています)。

たいげい型潜水艦ではそのリチウムイオン電池の充電に適した新型のディーゼルエンジンとシュノーケルを搭載する予定でしたが、1番艦から3番艦までは従来のエンジンを搭載していました。4番艦"らいげい"で新型のエンジン(川崎12V 25/31型)をはじめて搭載しています。

シュノーケルは簡単に言うと、水中でディーゼルエンジンを動かすために空気の吸排気を行う管といったところでしょうか。通常動力潜水艦はバッテリーの充電のためにエンジンを動かす必要があります。しかしエンジンを動かすために十分な空気は艦内にはありません。そのため、浮上しなければいけませんでした。
しかし、隠密性がキモの潜水艦が頻繁に浮上するようではその役割を果たすことができません。潜航したままバッテリーを動かして充電するために開発された装置がシュノーケルです。
別の潜水艦ですが、そんなシュノーケルを出していました。"らいげい"のものは見た目から違うのでしょうか?

ローカルニュースで"らいげい"の呉への初入港が報道されていました。艦長(早川大士2等海佐)がインタビューで「(エンジンなどが)新しいからといってどうこうではなく、たいげい型として、潜水艦隊の一員としてどのような任務にも対応できる艦を目指して錬成していく」といったことを話されていました。
これから活躍をしてくれることは間違いありません。しかし、その活躍は決して目立つことはないでしょう、無事に任務を果たすことができますように。
おまけ:全通甲板の2艦
全通甲板を持つ2艦がFバースに並んでいました。

右側が護衛艦"ひゅうが"、左側が輸送艦"おおすみ"です。"おおすみ"を小さいと思ったことはありませんが、"ひゅうが"と並ぶと小さく感じます。でも"かが"はもっと大きいんですよね(^^;。"ひゅうが"は3月5日に来呉してからずっと停泊していましたが、つい先日呉を離れました。長い期間でしたが、目的はなんだったのかな?
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません