護衛艦 ひゅうがが来呉
3月5日(だと思います)に護衛艦"ひゅうが"が来呉しました。舞鶴を母港とする"ひゅうが"が呉にやってくるのは珍しいと思います。私自身、見るのははじめてです。

3月9日の艦艇一般公開
同型艦"いせ"が呉に配備されていたひゅうが型護衛艦を見るのははじめてではありませんが、"ひゅうが"が呉にやってきている、観に行くことができる、のであれば観ないわけにはいきません(笑)。そのために3月6日に呉湾艦船めぐりに乗船させていただきました。そして3月9日もまだ呉にいる… Fバースであれば艦艇一般公開で見ることができるだろうと出かけました。

3月9日に一般公開されたのは補給艦"とわだ"でした。

でも、すみません… “とわだ"は以前にも一般公開で見させていただいたので、この日は"ひゅうが"にコミットさせてもらいました(汗)。
護衛艦"ひゅうが"
ひゅうが型護衛艦ははるな型護衛艦の代艦として2隻建造されました。海上自衛隊初の全通甲板を持つ護衛艦(DDH)です。1番艦となるこの"ひゅうが"は2009(平成21)年に就役しました。2番艦の"いせ"が呉に配備されていたので、はじめて見る"ひゅうが"にもちょっと親近感(笑)。

のちに2隻建造された同じ全通甲板を持ついずも型護衛艦はF-35Bを運用するための空母改修工事が行われ、昨秋には"かが"がサンディエゴで艦上運用試験が実施されています。現状、ひゅうが型護衛艦にはF-35Bを運用するような話はありません。ただ、F-35Bを運用することが絶対ではないと思います。ひゅうが型護衛艦にはひゅうが型護衛艦だからこその活躍ができるのではないかと思います。

そんなひゅうが型護衛艦といずも型護衛艦の違い。ひゅうが型はVLSが装備されており、対空および対潜兵器を持っています。FCS-3でESSMの管制を行うことが可能です。そのため、ひゅうが型護衛艦にはいずも型護衛艦にはないXバンドのためのフェーズド・アレイ・アンテナが設置されています(各面のアンテナの小さなほう)。
ひゅうが型護衛艦は汎用護衛艦が持つ単装砲や対艦ミサイルこそ装備されていませんが、その戦闘能力は汎用護衛艦に決して引けをとることはありません。一方、いずも型護衛艦は自身を護るための兵装(シーRAM近接防御SAM11連装発射機2基、20mmCIWS2基)を持つのみで、単艦としての戦闘能力は高くありません。

ひゅうが型護衛艦の対潜兵器といえば、VLSに収容される対潜ミサイルだけでなく、短魚雷発射管も。6日に乗船した呉湾艦船めぐりでガイドの方が興奮されていたのを思い出しました(笑)。
誤解を恐れずに記すと、ひゅうが型護衛艦は対空・対潜戦闘能力を持ち、かつヘリコプターをよりよく運用できる護衛艦、いずも型護衛艦は航空機を運用するための艦、まさに航空母艦(空母)です。しかし、ともにそんな戦闘能力を直接行使することがないことを願うばかりです。
一方、これまでに発生した災害での被災地支援で見せたヘリコプターの運用能力、物資搬送能力はとても大きな力でした。災害が起きないことが一番ですが、日本では避けられないでしょう。被災地支援、人道支援で引き続き活躍してくれるように。
おまけ:護衛艦"てるづき"がEバースに
Eバースには護衛艦"てるづき"が停泊していました。"てるづき"はあきづき型護衛艦の2番艦で、横須賀を母港としています。

この写真では誤解を招きそうですね(汗)。手前の艦番号158は"うみぎり"です。もっとも奥のフェーズド・アレイ・アンテナがついている艦が"てるづき"です。

“てるづき"は令和7年近海練習航海のために呉基地にやってきました。このページを作成している今現在、第75期一般幹部候補生課程卒業生を乗せて呉基地に向かっているようです。
あきづき型護衛艦は2022年に“すずつき"をアレイからすこじまから見たことがあります。いつか近くで見てみたいな(*^-^*)。
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