岩鼻架道橋(広島市東区)
GWのリハビリ(?)で働いたあとの最初の週末5月9日、人が集まらないどこかに出かけようとググっていてみつけたのが広島市東区矢賀にある岩鼻架道橋。高校生の頃には見ていた橋ですが、名前を知ったのははじめて、もちろんそれを目的に出かけるのもはじめてです。
新幹線車両基地へ向かう線路
場所は広島駅新幹線口から矢賀へ向かう道(曙通り)への途中。ここをくぐればもうすぐソレイユです。この岩鼻架道橋、高校生の時によく見ていました。学校帰りにサンリブ府中店近くにあったレンタルショップに立ち寄るときはこのあたりを通っていて。なんだか懐かしい。
上写真の右側が本線(広島駅)方面、左側が新幹線車両基地になります。しかし… あらためて見ると高架で新幹線、地上の高さで芸備線、その下が掘られていて車が走っているこの場所って、なかなか凄いな(笑)。
日本ではじめての○○○な橋
このたび、私が岩鼻架道橋を観に出かけようと思ったのは、広島県のページで紹介されていたのを見つけたから。そこにはこう記されていました。
この第一弾として架けられた岩鼻架道橋は,広島の市街地に架かる橋であることから騒音対策上コンクリート桁とする必要があること,桁下空間の関係から下路形式とする必要があったことなどから,我が国初の高強度コンクリートを活用したPCトラス鉄道橋の誕生となった。
出典;広島県 土木建築局 道路企画課 岩鼻架道橋(いわはなかどうきょう)
橋桁には “橋りょうの概要" が書かれたプレートがありました。
説明のところを記します。
この橋りょうは山陽新幹線広島駅から矢賀地区の新幹線車両基地に至る回送線の途中のこの地に県道をまたいで架設されたものであり日本国有鉄道の学識経験者による研究委員会(委員長東大名誉教授国分正胤博士)の研究成果にもとづき新幹線建設局及び構造物設計事務所の指導により八千代エンジニヤリング株式会社が設計し広島新幹線工事局の監督のもとにオリエンタルコンクリート株式会社が製作架設したものである
昭和49年… 私3歳か(汗)。
最初の写真とは反対側から見てみます。
視界を少し右に向けてみると、線路が伸びています。
この先に新幹線車両基地があります。何年か前までは新幹線車両基地の一般公開のニュースとかやっているのを見ていましたが、昨年とかはこのコロナ禍で中止とかになってるんだろうな。一般公開といえば、JR貨物の広島車両基地公開は何年も前に出かけたことがあるのですが、もう出かけることは難しいかもしれません。
おまけ:新幹線と絡めて撮る
新幹線車両基地への引き込み線の橋りょうなので、せっかくならば新幹線が走っているところを撮りたいな… と思いつつ、撮影ポイントを探していると不意にやってきました。結果的には、もっとも岩鼻架道橋がわかりにくい向きとなってしまった感が(+_+。
車両基地にいつやってくる、あるいはいつ車両基地から出てくるなんてことはわからない(まじめに時刻表とにらめっこしたら予想はできるかな)ので仕方ありませんが、ちょっと残念。でも、撮ることができただけでもよしとしよう。
何も気にしていない橋でしたが、橋りょうの歴史の中ではエポックメイキングな岩鼻架道橋でした。こういった構造物、身近なところにもたくさんあるのかもしれません。探してみると楽しいかも(^-^)。
参考文献など
- 岩鼻架道橋(いわはなかどうきょう)/ 広島県 土木建築局 道路企画課 行ってみよう・撮ってみよう・渡ってみよう「ひろしまの橋」
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません