志和口のりょうま駅長記念館
2022年の12月24日クリスマスイヴは12月22日からの大雪により広島市内中心部でも雪が残っていたり、路面が凍結してたりして車で出かけるのは難しい。"それならば"と芸備線に乗って三次を目指してみることにしました。雪がかかったキハを撮ることができそうだったので(^-^)。
志和口で折り返し運転中
出発前に運行情報を確認すると、広島から三次方面は志和口で折り返し運転中。午後から三次まで運転再開予定ということでした。広島駅でのアナウンスは午後から三次まで運転再開予定も詳細は未定… 志和口まで行くことができればいいかと広島駅11時50分発の志和口行き(本来は三次行き)に乗りました。
市内中心部から離れるにしたがって雰囲気がかわってきます。玖村駅を過ぎたころから次第に足がひんやりしてきて、狩留家駅ではこんな感じ。日頃雪を見ない私、天気がよくてこれくらいの雪が残っている様子はなんだか楽しい。
しかし、狩留家を過ぎると風景がかわってきました。加えて線路脇の木々が雪、あるいは水分を含んだためでしょうか垂れてきているのでしょう、通過時に車体にバチバチ当たります。なんだか一気に違う世界に行ってしまった感。
終着駅の志和口はこんな様子。手前の1番ホーム側にも線路があるのですが、まったく見えません。アナウンスによると、このまま折り返して広島行きになるみたい。三次までの運転再開はなさそうです。志和口から広島に戻るしかありませんが、それは上に"志和口まで行くことができればいいか"と記していたように選択肢のひとつでした。
その理由は今年7月にオープンした"りょうま駅長記念館"。
りょうま駅長記念館
りょうま駅長は2012年から2019年の7年間、志和口駅の駅長(JR非公認)を務めました。もともと駅にやってくる野良猫さんの一匹だったようですが、居心地がよいのか居着いたそうです。
当時は和歌山のたま駅長が有名でした。その影響もあったのでしょうか、りょうま駅長もテレビや新聞などで紹介されました。そのため、広島のテツな向き以外の方々、広島以外の方々にも多く知られました。
りょうま駅長、駅の特定の場所にいるだけでなく、待合だったり改札だったりにいたり、ホームを歩いたり、猫らしく自由に、駅長らしく堂々と駅と乗降客を見守っていました。加えてとても人懐こい。りょうま駅長はそんな姿が人気になって、この志和口駅に多くの人が訪れました。
りょうま駅長は2019年2月に亡くなりましたが、3年経った今年7月にオープンしたのが"りょうま駅長記念館"です。私もオープンを知り、"芸備線で"訪れたいと思っていました。それができてよかった。芸備線を利用したことで、りょうま駅長も喜んでくれていることでしょう(^-^)。
在りし日のりょうま駅長
2015年5月30日に開催された芸備線100周年記念イベントのひとつ、記念入場券の購入をするために志和口駅を訪れたときにりょうま駅長に会いました。
エアコンの室外機上にいたのですが、記念入場券を購入するために集まっていた人たちを見つけるとやってきました。さすが駅長です(^^。
このあと、記念入場券を買い求める人がたくさんいる待合にいき、その中心へ居座ります。そしてみんなに写真を撮られたり触られてたりしてました。本当に人懐こい猫だと思ったのを思い出します。ひとしきり触られたあとは駅事務所へ。この日も立派に仕事をしていたりょうま駅長でした。
芸備線についてはその行く末が心配されています。志和口のある区間が廃止ということは直近ではないと思いますが、より運行本数が減ってしまうという可能性はありそう。りょうま駅長も空から心配しているかもしれません。
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