三瀧寺(広島市西区)

心を洗いに… というとなんですが、三瀧寺へ出かけました。

三瀧寺でアテンザワゴンさん
三瀧寺でアテンザワゴンさん

とても雰囲気のある三瀧寺

三瀧寺といえば何と言っても紅葉が有名。実際、私も紅葉時期に何度か出かけていますが、駐車場に停めることができずにあきらめたことも一度ではありません(汗)。

しかし三瀧寺は紅葉だけではありません。広島市内中心から程遠くない場所でありながら、凛とした空気を感じる場所。現実逃避して日常を見つめ直す(?)、とてもよい時間を過ごすことができます。

三瀧寺 案内板
三瀧寺 案内板

意識したことがなかったのですが、三瀧寺も被爆建物のよう。爆心地から3,180m離れていることもあって甚大な被害を受けることはなかったのでしょう。陸軍被服支廠同様に臨時救護所となったそうです。

参道を歩く

あまり “お寺を訪れる" という経験がないので違っているのかもしれませんが、三瀧寺の参道はけっこう距離があります。おまけにまっすぐではなく、坂道や階段も少しばかりあったりして… そんな参道はこの “凛とした空間" を作っている要素のひとつかもしれません。

三瀧寺 参道-1
三瀧寺 参道-1

もうひとつ忘れてはいけないのが聞こえてくる水の音。三瀧寺の名前から想像できるように三瀧寺には3つの滝があります。その滝だけでなく、いくつも水が流れていて。ただ静寂なだけでないところが、より心を落ち着かせてくれます。

2月ということで多くの人はいません。しかし、老夫婦が歩いていらっしゃったり、外国人の旅行者らしき方も。また、若い男性が1人で歩いていたり。私と同様に心を洗いにきたのでしょうか。

三瀧寺 参道-2
三瀧寺 参道-2

階段の上に鐘楼が現れます。この鐘は参拝者もつくことができます。私もつかせてもらいました。ちなみにつくのは往路のみ。帰りにつくと、お参りしたご利益がなくなるそうです。

三瀧寺 参道-3
三瀧寺 参道-3

子供たちが元気に走っていく姿もありました。

三瀧寺 参道-4
三瀧寺 参道-4

崖の上に見えるのが本堂(ちなみに右側にあるのはトイレ)。本堂まではゆっくり歩いて15分ぐらいでしょうか。

参道沿いには多くの石仏、横たわっている石仏も

参道沿いには多くの石仏があります。

三瀧寺 地蔵さん
三瀧寺 地蔵さん

斜面にこの数の石仏。ここだけでなくとても多くの石仏が。他のお寺が少ないのではなく、三瀧寺が多いと思うのですが、なぜこれだけの石仏がいるのだろう?

三瀧寺 十六羅漢
三瀧寺 十六羅漢

こちらは十六羅漢と書かれています。数えてみると、たしかに16体。気になるのは、上写真の真ん中ぐらいの羅漢像。

三瀧寺 寝そべった羅漢像
三瀧寺 寝そべった羅漢像

横になっています(^^(^^;。横になって瞑想しているのでしょうか、それとも修行の合間のお昼寝でしょうか? 横になっている石仏ははじめてみました。

三瀧寺 水かけ地蔵
三瀧寺 水かけ地蔵

本堂の奥にも多くの石仏があります。水かけ地蔵と呼ぶらしい。ここも水の流れは絶えることなく。上にも記しましたが、私はこれまでお寺にコミットしたことはありません。そんな私でも “何か思う" というか、"何か感じる" というか… これまであまり感じることがない時間を過ごすことができてよかった。

2週連続で出かけてました

なんだかまとまりのない文章を記しましたが、"お寺を訪れる"、"御朱印を集める" といった趣味がある私ではないのですが、三瀧寺を2週連続で訪れました。

というのも、三瀧寺では日常ではできない時間を過ごすことができたのです。なんだろう… 観光地はもちろん、戦争遺構を訪問したときに感じる気持ちとも違う研ぎ澄まされた感覚… それを愉しむ(というと語弊があるかな)ために、最初に出かけたのは2月2日のことなのですが、とても良かったので、翌週の8日にも訪れたのです。

少し前のことになりますが、ローカル番組でが三瀧寺へ写真を撮りに出かけているというドイツからいらっしゃった芸術家の方のことを紹介していたのを思い出しました。テレビを見ていたときは “外国人の方でベクトルがあう向きの方には訴えるものがあるんだろうな" ぐらいにしか感じなかったのですが、今はその気持ちがわかるような気がします。と言っても、やはりベクトルは違うのかもしれませんけどね(笑)。

日常生活で疲れたビジネスマン、ビジネスマンでない方も、日常とは違う空気の中に自身をおいて心を休めてはどうでしょう? 三瀧寺は広島市内中心地でそういったことができる、特異な場所に違いありません。