艦艇一般公開 くろべ
1月25日は艦艇一般公開に出かけました。前週1月18日に続いて2週連続での訪問です(^-^)。
公開艦は"くろべ"でした
いつものようにアレイからすこじまの駐車場に車をとめて呉基地へ。アレイからすこじまから呉基地をみると、この日は艦艇が少ない。Fバースにいるのは輸送艦と訓練支援艦、そして掃海艇の3隻のみのよう。ちなみにFバースに輸送艦が停泊しているのは珍しいです。"今日の公開艦は輸送艦かな?"、と呉基地に行ってみると、公開艦は訓練支援艦"くろべ"でした。
訓練支援艦の一般公開に参加したのを覚えています。それはいつのことだろう… と振り返ってみると、18年前の2007年まで遡るようです(汗)。そのときは"てんりゅう"だったので、"くろべ"ははじめて… でも、ホント、はじめてなのかな(^^;? 呉湾艦船めぐりやアレイからすこじまから満艦飾の様子などを見ているせいでしょうか、なんだかはじめてな感じがしません。
“くろべ"は1989(平成元)年に就役した海上自衛隊2隻目の訓練支援艦です。ミサイル射撃の標的となる標的機チャカ(CHUKAR III:BQM-74E)を同時に最大4機を管制し、護衛艦の対空ミサイル射撃の訓練を行うことを任務としています。その名の通り"(護衛艦の)訓練を支援する艦"です。
このド派手なのがチャカ。"くろべ"が艦後部の標的機発射甲板からチャカを発射し、マストにあるフェーズドアレイアンテナをはじめとした標的機多重管制装置(TMCATSIII)で管制します。護衛艦がミサイルを発射したあとの射撃をチェックする評価装置も備えています。
18年前に"てんりゅう"を見学させていただいたときは、任務に精通している見学者さん(笑)が"このチャカにホントに命中させてしまうとあとが面倒だからギリギリ命中しないようにしている"、"でも当たる、当たってしまう"と話していました(笑^2)。
こういった標的機を発射・管制して他の艦の訓練を支援するという艦種は、他国の海軍にはありません。海上自衛隊のこの"くろべ"と"てんりゅう"の2隻のみです。とても珍しい艦種です。
そんな"くろべ"ですが、2023年度の防衛力整備計画において「2027年度までに用途廃止見込み」と記されていました。標的機発射甲板でヘリコプターの発着艦、給油が可能な"くろべ"は災害派遣においても活躍しましたが、あぶくま型護衛艦同様に退役するのは遠くないようです。
退役するそのときまで安全にご活躍されますように。
参考にした書籍など
- 防衛力整備計画について / 防衛省
- 海上自衛隊 2022-2023 / 海人社
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません