呉で護衛艦”しまかぜ”(DDG-172)
今年練習艦に種別変更される護衛艦"しまかぜ"が呉にやってきていることを知り、1月17日に観にでかけました。"護衛艦のしまかぜ"を観ることができるのは今回が最後だと思うので、"呉湾艦船めぐり"を利用してより近くで観させてもらいました。
唯一の非イージスミサイル護衛艦
“しまかぜ"ははたがぜ型護衛艦の2番艦として1988(昭和63)年3月に就役しました。1番艦の"はたかぜ"はまや型護衛艦の就役に伴い昨年練習艦に種別変更されました。"しまかぜ"もまや型護衛艦2番艦"はぐろ"の就役に伴い練習艦に種別変更される予定です。
艦隊防空を担っていた"しまかぜ"、近代化改修が実施されていたとはいえ、現代のイージス艦のような対応能力はありません。そういった意味で"いぶし銀"のような存在ですが、その当時は素晴らしい能力を持っていた艦です。
艦対空ミサイルはVLSではなくターターシステムの単装発射機(Mk13SAM)、アスロックもVLSではなく8連装ランチャーとやはり時代を感じます。前檣にある三次元レーダー(黒い板みたいなものです)、後檣の一番上にある対空レーダーも今の艦で見ることはありません。
艦船めぐりといえば、元自衛官の方による説明が興味深く面白い。その方の話では、艦は引退前に5つの基地を回るということでした。"しまかぜ"もそれで寄港したのかと思ってたのですが、すでにJMU呉のドック入りしているみたい。ひょっとしてすでに呉に移籍していて、もう練習艦へ改装されるのかな?
この"はたかぜ"の練習艦への種別変更により、海上自衛隊の非イージスミサイル護衛艦(DDG)はいなくなります。DDGは弾道ミサイル防衛の主力のようになっており、"しまかぜ"が主力だった頃とはその役割が変わってきているのかもしれません。
…ひょっとしたら、"あさぎり"などと同じように、何年後かに護衛艦に種別変更されたりして。いやいや、護衛艦としての任務、お疲れさまでした。これからは有能な自衛官育成のために活躍することを期待します。
おまけ:護衛艦"かが"
入渠している護衛艦"かが"です。艦船めぐりのくれない号"かが"をよい角度で写真が撮れるように、少しの間止まっててくれました(^-^)。
以前より報道されているように"かが"は"いずも"と同様にF35Bを運用するための改修が行われます。報道によってはいともカンタンに運用できるように(もっと言えばもともと運用することを前提していたかのように)伝えているものもありますが、艦内の区画から変えていくような大規模な改修が必要。
(独り言)F2後継機が純国産となり、空母で運用される… なんてことは夢だろうな。
おまけ:潜水艦で艦橋越しに風景をみる
タイトルからは意味不明なのですが、こういうことです(笑)。
そうりゅう型潜水艦です。艦名はわかりませんが、川崎重工製のそうりゅう型潜水艦。艦橋の扉が左右ともに開いていて、艦橋の向こうを見ることができます。真横から見ることができないとナカナカ難しいので撮りました(笑)。
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