呉で護衛艦”あさひ”(DD-189)
広島でも新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が出た3月7日、"呉湾艦船めぐり"を楽しみました。予定していなかったのですが、現在は休館している大和ミュージアムの前で呼び込みの方(?)だけがいるのを見てかわいそうな気がして。
3月7日はたくさんの艦船がいました
乗ったのは朝イチの10時からのコース。COVID-19のせいで観光客が少ないため、乗船者も本当に少ない。乗船前の説明で、"今日は艦船のほうが(乗船者より)多いぐらいです(笑)" ということだったのですが、それが誇張ではないほどにたくさんの艦船がいました。
3月7日、呉にいた艦船はtwitterによると、あさひ / いせ / うみぎり / あぶくま / とね / おおすみ / しもきた / てんりゃう / やまゆき / げんかい / ちはや / むろと / ぶんご / うらが / のとじま / みやじま / ゆげしま / かしま / いなづま / おやしお型×5 の大所帯。沖には"かが"もいました。
この日の主役はなんといっても"あさひ"(DD-189)でしょう。第2護衛隊軍第2護衛隊(佐世保基地)に所属する"あさひ"、呉で見ることができる機会はそうそうあるものではありません。案内をしてくれた海上自衛官OBの方も、年に何回もないと話されていました。
護衛艦あさひ(DD-189)
護衛艦あさひ(DD-189)は2艦建造されたあさひ型護衛艦のネームシップです。2018年に就役しました。ちなみに竣工日は2018年3月7日… そう、この日が誕生日だった"あさひ"です。
説明によると外見は前型のあきづき型護衛艦とよく似ているけど、大きく異なるのがレーダーがすべて艦橋部に持ってこられたことで後からの姿が異なるようです。そのレーダーに寄ってみます。
あきづき型護衛艦はFCS-3Aを搭載して僚艦防空(LAD)能力を有していましたが、あさひ型護衛艦はOPY-1レーダーを搭載しています。結果、あさひ型護衛艦は僚艦防空(LAD)能力は持っていませんが、あきづき型護衛艦が搭載していたOQQ-22の進化版OQQ-24を採用して対潜戦能力が高くなっています。
また、あさひ型護衛艦は護衛艦として初めての機関(ハイブリッド推進方式COGLAG(ガスタービン・エレクトリック / ガスタービン複合推進))を採用しています。案内をしてくれていた海上自衛官OBの方は「プリウスみたいなもの」と説明されていました(笑)。
後ろからみると、ステルス対策のために船型が傾斜しているのがよくわかります。平面型レーダーの存在とともに、外観はイージス艦と変わらないですね。
予定外の呉湾艦船めぐりでしたが
最初に記したように、今回の呉湾艦船めぐりは予定外でした。もともとは潜水艦"おうりゅう"がいないかなと思って出かけたのです。ニュースで"呉基地に配備"とあったので出かけたのですが、"配備された"ではなかったのでした(早とちり)。
でも、この日の呉湾艦船めぐりでは"あさひ"を見ることができたし、案内をしていただいた海上自衛官OBの方の喋りがとてもよかった。これまでの方々もよかったのですが、今回は特に良かった感じ。楽しく話している中にマニアックなところを入れてくれて。
残念なのは、下船後少し時間が経つと「へぇ〜」と思ったことも内容を忘れてしまうんですよね(私の記憶力のなさか(汗))。ボイスレコーダーなんかも持ってたほうがいいかなと思ったのでした(笑)。
参考文献など
- 丸 潮書房光人社 2020年1月号 特集「日本のシーパワー 現代の海自護衛艦」
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