大朝のテングシデ群落-2020年(広島県北広島町)
3月最初の日曜日(3月2日)は北広島町大朝のテングシデを観に出かけました。北広島町へ出かけるのは西教寺の大銀杏を観に出かけた昨年11月以来です。
テングシデとは
最初の写真には写っていないのですが、より右側のほうに"大朝のテングシデ群落"の説明板があります。
「テングシデ」はイヌシデ(カバノキ科)の一変種で、幹や枝がくねくねと曲がり、枝先がしだれるなど、その独特な姿に特徴があります。この特徴は、突然変異によって誕生したと考えられていますが、普通突然変異によって生まれた生物は一代限りで終わることがほとんどです。それが、このように代々受け継がれて群落を形成することは、世界的にも非常にめずらしく祈祷なものであることが、遺伝学的な調査でわかり、国の天然記念物に指定されました。
「この木に登れば天狗に投げられる」「木に傷をつけると天狗のたたりをうける」などと地元の人たちは言い伝え、この貴重な群落に「テングシデ」の愛称をつけ大切に守ってきました。
世界中でここにしかない偉大な自然の創造物「テングシデ群落」を、これからもみんなの力で大切に守り育てていきましょう。
北広島町教育委員会
私、この"大朝のテングシデ群落"に出かけたのは2度めのこと。はじめてやってきたのはGW前半だったことは覚えていたのですが、どれくらい前のことだろうと写真のバックアップを確認すると13年前の2007年のことでした。先日の広島椿もそうでしたが、久しぶりの訪問です。
この時期に訪れた理由
今回この"大朝のテングシデ群落"を訪れようと思ったのは、葉のない状態、木と幹だけのときを見てみたかったから。前回訪れたのがGWと書きましたが、そのときに「葉のないともっと異様なんだろうな」と感じたのです。
“葉がない季節"となると、どうしても冬だと思うのですが、このあたりは冬訪れるのは雪の心配があります。しかし今年はそんな心配がないので行ってみたのです。
※でも、現地近くは家の軒先や道の端に雪が残ってたりして驚きました。
そんな気持ちを抱いて訪れてみると… 葉のない"テングシテ"は想像していたとおり、いやっ、想像していた以上に異様で独特な雰囲気でした(感心)。
クネクネ、クネクネ^2、クネクネ^3… 迷い道クネクネ(?)
このテングシデ群落、なかなかマニアックなエリアだと思うのですが、"ミタイケンひろしませとうち広島ディスティネーションキャンペーン"と書かれた幟が何本も立てられていました。他では見ることが難しいであろうこのクネクネした樹々たちが、少しでもメジャーになればいいなと思います。
X-T10とX30の比較
この日は久しぶりにX-T10も持ち出しました。ここまでの写真はすべてX-T10で撮ったものです。X30も持ち出していたので、同じような構図で撮ってみました。
縮小するとあまり差がないような感じですが、縮小するときのアンシャープマスクのパラメーターが異なります。いつもX30で行っている設定でX-T10で撮ったものを縮小すると、効きすぎて不自然なものになってしまったのです。
当たり前といえば当たり前なのですが、より繊細なのはX-T10ですね。等倍(あるいは等倍に近い倍率)で見ると、枝の繊細さ、明暗の厳しいところでの表現などX-T10とX30の差を私なんかでも感じます。
しかし、言い換えるとWebに載せるほどに縮小してしまうとレタッチでどうにかなるのかとも。もっと言うと、レタッチのスキルで差をなくす、逆転も誤解を恐れずに記すと逆転も可能ではないかということ(あくまで私見です)。
それにしても、Webに載せるときのレタッチは何が正しいのかわかりません。色に関しては安価なノートパソコンよりはスマホのほうが意図するような色となっているのは間違いないと感じているのですけど。
まとめ?
話が"テングシデ"から離れてしまいました。写真を撮るという楽しみもありますが、実際に見ることを楽しむというものもあります。写真が趣味ではなくても、気になる方は訪れてみてその独特な樹を楽しんでください。
もちろん、楽しむのは"テングシデ"だけではありません。これからの季節は出かけたくなるものです。今後COVID-19で何か規制がかかる可能性も否定できませんが、楽しむことができる範囲で楽しみましょう。ふさぎ込んでばかりでは気持ちがもちませんから。
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