練習艦”はたかぜ”(TV-3520)、呉に初入港
練習艦に種別変更された"はたかぜ"が母港となった呉に初入港したのを知り、観に出かけました。少し前から呉沖にいたのはMarineTrafficで知っていたのですが、COVID-19の感染防止のための健康観察期間が終了した5月29日の入港です。
ミサイル護衛艦から練習艦へ
“はたかぜ"は練習艦になる前はいわゆるDDG(ミサイル護衛艦)でした。海上自衛隊における3代目のミサイル護衛艦(DDG)はたかぜ型護衛艦の1番艦として1986(昭和61)年に就役し、30年以上護衛艦の任務を果たしてきました。
今年2020年3月にはたかぜ型護衛艦の代艦となるまや型護衛艦の1番艦"まや"の就役に伴い、練習艦に種別変更されました。ミサイル護衛艦(DDG)が練習艦に種別変更されるのははじめてのことです。
アレイからすこじまからFバースにいる"はたかぜ"を撮りました。全体が見えませんが、はたかぜ(はたかぜ型護衛艦)の特徴的なところがわかります。
私がそれとわかるのはマスト上部にある黒い四角いもの。三次元レーダーです。海上自衛隊でこの型の三次元レーダーを搭載しているのは、はたかぜ型護衛艦とその前のたちかぜ型護衛艦のみ。
寄ってみました。127mm単射砲に目が行きますが、その前にあるMk13SAM単装発射機もはたかぜ型護衛艦の特徴のひとつですね。
(はたかぜ型護衛艦の)2番艦建造中にイージス艦の調達が決まったために少し目立たないDDGとなってしまった感がありますが、その姿はとてもかっこいい艦のひとつだと思います。
この写真からもうひとつわかるのが、ロービジ(ロービジュアル:低視認化)されたこと。艦番号が目立たない塗装となったのがわかります。また、ひとつ上の写真に煙突が写っていますが、これまで黒く塗られていた先端部分が同色になっています。今後はこういった塗装となっていくそうです。
護衛艦から練習艦になった"はたかぜ"、これからは自衛隊員の育成のために活躍することを期待します。
参考文献など
おまけ:アレイからすこじまにいた潜水艦たち
この日の呉基地にはとても多くの潜水艦がいました。10隻以上いたのではないでしょうか… 10年以上の期間で何度も来ていますが、これだけの潜水艦をみたのははじめてかも。この写真でも5隻がキレイに並んでいます。
手前の艦に寄ってみます。消された艦番号がうっすらと…
SS-511 “おうりゅう" とわかります。呉に配備されたときに艦番号や艦名が消される前に写真に撮ることはできませんでしたが、こうやって撮ることができました(嬉)。
“おうりゅう"はそうりゅう型潜水艦の第11番艦ですが、これまでのスターリング機関と鉛蓄電池に替えてはじめてリチウムイオン電池を採用した潜水艦です。そうりゅう型潜水艦は第12番艦が最終となります。後継艦は3000トン型。2022年に1番艦が就役予定です。
目立たない潜水艦ですが(潜水艦の存在が目立ってはいけませんが)、有事には日本にとって必要不可欠な存在。これからも活躍を期待します。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません