海上自衛隊:護衛艦「いせ」艦艇一般公開
4月29日は呉基地の艦艇一般公開へ。この日の公開艦は護衛艦「いせ」(DDH-182)です。呉の艦艇一般公開で「いせ」が公開されるのは(たしか)3度目なのですが、これまでの2回はともに荒天で出かけることができず... しかしこの日はとてもよい天気となりました(嬉)。
祝日ということで、基地入口には国旗が掲揚されています。

ひゅうが型護衛艦「いせ」(DDH-182)
GWということ、「いせ」が公開される日ではじめて天気がよいということで、かなりの人出を予想していたのですが(そのため車は基地敷地内ではなくアレイからすこじま駐車場にとめました)、想像していたほど人はおらず... とはいっても、いつもよりも多いですが(^^;。

この日は艦艇体験航海があったり、呉みなと祭が開催されているということで朝イチの公開は人が比較的少なかったのかもしれません。
ということで、護衛艦「いせ」です。

2013年4月現在、海上自衛隊における艦艇でもっとも大きいのがこのひゅうが型護衛艦です。やはりとても大きい。下の写真で汎用護衛艦と比較すると、これまでの護衛艦と比較してどれだけ大きいのかわかるのではないでしょうか。

桟橋側に停泊しているのがむらさめ型護衛艦「さみだれ」、その隣の158と書かれているのがあさぎり型護衛艦「うみぎり」です。ちなみに「さみだれ」の基準排水量は4,600t弱で「いせ」のそれは14,000t弱となっており、3倍程度の違いがあります。
いよいよ艦内(格納庫)へ。

艦上救難作業車や支援車両もあったのですが、やはり目立っていたのがこちら。そして「いせ」幹部たちの写真がありました。

せっかくなので上から名前を記しておきます(^-^)。
- 艦長
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1等海佐 梅崎 時彦
- 副長兼飛行長
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2等海佐 藤原 誠
- 先任伍長
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海曹長 森田和行
- 砲雷長
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2等海佐 外園 和治
- 船務長
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3等海佐 川合 元
- 航海長
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1等海尉 關 大三郎
- 機関長
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3等海佐 大川 郁生
- 補給長
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1等海尉 大久保 正洋
これらの方々が重要な決断を迫られるようなことがないことを願います。
さて、「いせ」といえばやはりこの航空機用エレベータをはずすわけにはいきません(笑)。この日は前部エレベータを使って甲板と格納庫を行き来しました。

「いせ」には航空機用エレベータが前部と後部にひとつずつあります。長さはともに20mありますが、幅は後部が13m、前部が10mと前部が少し小さくなっています。後部エレベータはSH-60K(ヘリコプター)がメイン・ローターを展張したまま使用できるようになっているそうです。
せっかくなので動画も。甲板から撮ったものです。この動画、はじめて7Dで撮ったものです。それをWindows Liveムービーメーカーで圧縮(?)したものをYoutubeにアップしています。下の動画が格納庫から甲板へ。もうひとつ下の動画が甲板から格納庫へのものです。
甲板へ出ました。やはり広いっ(驚)。

艦橋構造物は右舷側に寄っています。そこにはさまざまなセンサーやらレーダーやらがたくさん。たとえば、もっとも下にある丸いでっかいのがNORA-7 衛星通信装置、4つ見える座布団のように四角いのがFCS-3の中核をなすフェーズド・アレイ・レーダー
NORA-7には「ペンキぬるな たたくな」と貼ってありました(笑)。たたいてみたくなる気持ち、なんだかわかるような気がします(^^(^^;。

フェーズド・アレイ・レーダーのアップ。大きなほうがCバンドで捜索用、小さなほうがXバンドでミサイル誘導用のイルミネーターです。この写真では写っていない面にも1組ずつ、計4組あります。

こちらは左舷部のキャットウォーク。航空機への給油設備や消火装置が配置されています。
このほかには前部にある20mmCIWSや12.7mm重機関銃(台座のみ)を見ることができましたが、この日は後部のほうには入ることはできませんでした。後部にのみあるものといえば、VLS。艦橋構造物には入ることができませんでしたが、機会があれば入ってみたいものですね。
おまけ:「いせ」の自転車

桟橋にとまっていた自転車3台。真ん中のものには何かラベルがついています。

艦長専用(?)の自転車のようです。艦長の自転車にもかかわらず、公用車のNo.は1ではなく2というのはどうしてだろう(^^?
こんな感じで護衛艦「いせ」の艦艇一般公開を楽しむことができました。いつの日か艦橋などに入ることができればいいなと思いますが、そういう機会がおとずれるのはいつのことだろう? 楽しみにしておこうと思います(^-^)。
参考にした書籍など
このページの公開日:2013.05.01