海上自衛隊:護衛艦「あぶくま」艦艇一般公開
7月10日に護衛艦「あぶくま」(DE-229)の一般公開へ出かけました。呉の艦艇一般公開に出かけたのはちょうど1年前となる昨年7月の護衛艦「さざなみ」以来。ちなみにその前はさらに1年前の護衛艦「ひえい」でした。私もさすがに見たことがない型の護衛艦が減ってきて頻度が少なくなったということでしょう(^^(^^;。
護衛艦「あぶくま」(DE-229)
「あぶくま」はあぶくま型護衛艦のネームシップです。昨年(2010年)3月に第12護衛隊に転属となり佐世保から呉にやってきました。あぶくま型はいわゆる近海警備用護衛艦(DE)です。これまで観てきた多くの護衛艦は汎用護衛艦(DD)でした。DD型とDE型、何が異なるかというとサイズと兵装。
ちょうどはつゆき型護衛艦「せとゆき」(DD-131)と並んでいたのですが、見比べてもその大きさの差がわかると思います。ただ、近海警備用護衛艦(DE)といっても以前のDE型よりはかなり大きくなっており、兵装もはつゆき型に近いものになっているDEです。
ちなみにこちらは同じあぶくま型護衛艦の「とね」。こちらは今年3月にやはり同じあぶくま型護衛艦「せんだい」とともに呉にやってきました。現在は「せとゆき」「あぶくま」「とね」「せんだい」で第12護衛隊を編成しています。
護衛艦「あぶくま」(DE-229)の兵装
この時期の一般公開はかなりの物好き(?)でないとやってられないかもしれません。灼熱の陽射しのもとで鉄の塊の上を歩き回る・・・ かなり暑いです(汗)。そんな日に参加している私は、そうかなりの物好きです(笑)。
前甲板です。62口径76mm速射砲と艦橋の間に大きな空間があります。DDだとこの場所にVLSがあったりアスロックランチャーがあったりしますが、あぶくま型護衛艦はこんな感じで空いています。この場所、もともとはRAM近接防御SAM(艦対空ミサイル)を装備する予定だったそうですが、いまだ装備されていません。
後甲板から前を。DDに見られるヘリコプターの格納庫はありません。兵装はCIWSやハープーンSSM4連装発射筒、ちょっと見えにくいですが魚雷発射管も両舷にあります。
前甲板になかったアスロックランチャーはこの場所に。2本ある煙突のあいだに搭載されていて運用上問題ないのかなという感もなきにしもあらずなのですが、どうなんでしょうね?
といった具合であぶくま型護衛艦は兵装に関しては初期のDD型と遜色ないといっても過言ではありません。あぶくま型以降DEは計画されていませんが、DDより小型にしたところであまりコストが下がらなかったということなのでしょう。近海用には旧型となったDDを、という流れなのかもしれません。
護衛艦あぶくま、昨年から何度か一般公開されていたのですが、これまで縁なく観ることができず・・・ 今回やっと観ることができてよかったです(^-^)。次は先日公開されていた掃海艇や、下に載せるゆら型輸送艦とか見てみたいな。もちろん、最新鋭DDHの「いせ」も見てみたい(^-^)。
Fバースの艦
Fバースにいたのは退役した護衛艦「ひえい」でした。
すでに艦番号は消され、速射砲の砲身も取り外されています。「ひえい」は私が大好きな艦だったので、いつまで観ることができるのか気になります。半面、現役艦のようには手入れされないであろう「ひえい」が朽ちていくようだと悲しく。
こちらは輸送船「ゆら」。一般公開中に入港しFバースに。ゆらの後ろに訓練支援艦のくろべがいて重なっているのでちょっとわかりにくいですね(苦笑)。前述したようにこの「ゆら」が一般公開されると嬉しいんだけどなぁ~。
このページの公開日:2011.07.16