海上自衛隊:ソマリア沖へ「さざなみ」「さみだれ」を派遣
2009年3月14日午後、ソマリア沖の海賊対策のため、自衛隊法に基づく海上警備行動での派遣命令を受けた海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」「さみだれ」が呉の海上自衛隊呉基地を出航しました。その2隻をかるが浜(ロマンチックビーチかるが)から少し歩いた展望台から見送ったのでした。
出航する「さざなみ」と「さみだれ」
最初に見えてきたのは「さみだれ」(下画像で奥の艦)でした。その後「さざなみ」(下画像手前の艦)がでてきて先行する形に。それにしても画像にも1機とんでいますがこの日のヘリコプターの数がすごかった。少なくても7機はいたのではないかと思います。
このときの焦点距離は200mm以上(225mm)・・・ 大気の状態もあって、かなり霞んでいます(苦笑)。こればっかりは仕方がありませんね。
護衛艦さざなみ(DD-113:汎用型護衛艦「たかなみ」型 4番艦)
護衛艦さみだれ(DD-106:汎用型護衛艦「むらさめ」型 6番艦)
「さざなみ」はたかなみ型護衛艦の第4番艦、「さみだれ」はむらさめ型護衛艦の第6番艦です。ちなみにたかなみ型はDD型における現行の最新型になり、むらさめ型はその1つ前の型となります。ともに第4護衛隊群第8護衛隊(呉)に所属しています。
画像をみるとわかりますが、さざなみ、さみだれともに哨戒ヘリコプターを搭載しています。1機しか見ることができませんが、それぞれ2機ずつ搭載しているようです。これら4機の哨戒ヘリは第22航空群(大村航空基地)に所属しています。
今回の自衛隊派遣については、いつものように反対運動が起こっています。私的には日本のように資源・食糧を輸入に頼っている国が、自国の海上輸送を脅かされているにも関わらず何もしないことのほうがおかしいと思うのですが、いろいろな考え方を持っている人がいるということなのでしょう。そんな考え方についてとやかく言うほどの知識はありませんが、自国の安全が何もせず保たれると考えているのならばおめでたいなって(苦笑)。
何よりも一番願うのは、自国の安全のために任務につく海上自衛隊をはじめ海上保安庁の方々が立派に任務を終えて無事に帰国することです。法整備がおかしな状況なので、海賊から攻撃されたときの対応など隊司令の判断が迫られることがあるかもしれません。しかしその判断による行動が日本の商船を守るため、自部隊を守るための行動(=自国を守るための行動)であれば、たとえ現行法では微妙な判断だったとしても責められるべきではないと思います。
そういった意味で、現場で活動している者が不必要なことで神経を使うことがないよう、政治家の皆さんにはちゃんとした法整備を期待します。それが政治家の仕事なのですから・・・
このページの公開日:2009.03.22