海上自衛隊:護衛艦「やまゆき」艦艇一般公開
19日に呉の艦艇一般公開へ出かけました。この日ははつゆき型護衛艦の8番艦「やまゆき」(DD-129)です。「(旧型となってしまっている)はつゆき型だから」というわけではないのでしょうが、観に来ている人は私がこれまで出かけた中でもっとも少なかったように感じました。いなづまの時もそうでしたが、50名もいなかったのではないかと・・・ もっとも、そのおかげでのんびりと観ることができました(^-^)。
護衛艦「やまゆき」の兵装
兵装については、はつゆき型の後に配備されたあさぎり型護衛艦とほとんど変わりません。そういった意味で、以前見学した練習艦「やまぎり」(あさぎり型の第2番艦で2004年に練習艦になっています)と同じような感じです。とはいえ、何も画像がないのは寂しいので、一通りの兵装を(汗)。
62口径76ミリ速射砲
この速射砲を動かしているところを見たことがあるのですが、結構俊敏に動いてびっくり。イメージは映画などで見る大和の主砲が動くスピードなので(爆)。大和の主砲とは大きさがまったく違うとはいえ、ラジオ体操をしているかのように(?)俊敏に動くのはちょっと面白かったです。
74式アスロックランチャー (後ろから)
前からの画像はよく見ることがあると思いますので、下の短SAMランチャーともども後ろから(笑)。 ・・・と、アスロックランチャーは間違いなく後ろからですが、短SAMランチャーはホントにこちらが後ろなのだろうか(爆)?
ミサイル発射装置3型(短SAMランチャー) (後ろから)
今はVLSが主流ですが、ランチャーの見た目のいかつさ(?)は私的にお気に入りだったりします。実際に魚雷や短SAMを撃つところは見ることができないと思いますが、ランチャーが動くところを一度は見てみたいなぁと思っています。上にも書いたように、速射砲を動かしているところは見たことがあるのですけどね。
ハープーンSSM4連装発射筒
こちらはハープーンの発射筒。やはり(?)2筒しかついていません。2筒というのがデフォルトなんでしょうか? はじめて見たのが4筒だったので、それが基本かと思っていたのですが。
この日はこれまで見たことがないほどのとても多くの艦艇(掃海艇が多かった)がいました。62口径76ミリ速射砲の画像をよく見ると、後ろのほうに多くの艦艇がいるのがわかるかと思います。見学時の説明で「隊集合(?)がかかっている」ということでしたが、こういった集まりは日常的なものなのでしょうか? アレイからすこじまからは潜水艦も10艦程度見ることができ、その光景は壮観なものでした。
海上自衛隊の大規模な組織改変
さて、最初に書いたように旧型となってきたはつゆき型護衛艦は地方隊に転籍するなどしていったのですが、今年平成20年3月の海上自衛隊の大規模な組織改編で護衛艦隊の所属となりました。この組織改編について少し記しておくと、これまでの護衛艦隊は4個護衛艦隊群を旗艦となるDDH×1隻、3個護衛隊(DDG×2隻、DD×2隻、DD×3隻)で構成していたのですが、これを2個護衛隊(DDHグループ:DDH×1隻、DDG×1隻、DD×3隻 / DDGグループ:DDG×1隻、DD×3隻)に集約しました。加えて各地方隊に配属されいた6個の護衛隊が護衛艦隊に編入されました。この改編に伴い、この日公開されていた「やまゆき」も第22護衛隊(呉地方隊)から第12護衛隊(護衛艦隊)に所属となっています。
この組織改変により、護衛艦隊司令官が全護衛艦に対して一元的に練度管理や評価を行なうことができるようになりました。これにより、固有の編成のまま任務即応部隊として運用できるようになるとのこと。任務が増える一方、限られた予算、人員の中でいかに任務を実行していくかを考え、以前より海上自衛隊で検討してた米海軍が運用している方法に近づけたようです。
参考にした書籍
海上自衛隊の組織改変について参考にした書籍。世界の艦船No.691(2008年6月)号です。
このページの公開日:2008.10.21