海上自衛隊:護衛艦「いなづま」艦艇一般公開
12月24日、2回目の艦艇一般公開へ出かけました。クリスマスイヴに海上自衛隊の艦艇一般公開へ出かける… 間違いなく一般的にクリスマスイヴがイメージさせるロマンティックとはかけ離れている感がありますね(笑)。しかし、この日は10月に観にいったあさぎり型護衛艦「やまぎり」よりも新しいむらさめ型護衛艦「いなづま」の公開だったということもあり、イヴなんて関係ないやということで出かけてみたのでした。
上画像のDD-105が「いなづま」です。なぜか接岸されていませんでした(^^;。ちなみに、「いなづま」の横で接岸しているのは同型艦の「あけぼの(DD-108)」です。艦橋を見てもアンテナの形状からなにやら同じような感じなのがわかるかと思います。どうやって乗艦するんだろうと思ってましたが、「いなづま」への乗艦は「あけぼの」を横切ってという感じになりました。
こんな感じ。あたり前ですが、下は海です(笑)。揺れもなく距離もたいしたことないのですが、両方の手すりをしっかり握って歩いたことは言うまでもありません(^^(^^;。
護衛艦「いなづま」主要兵装など
「いなづま」は前に建造されていたあさぎり型護衛艦と比較してかなり大きくなっています。半面、省力化もされていて乗員はあさぎり型護衛艦よりも少ないために居住性がかなりよくなっているとのこと。また、汎用護衛艦(DD型)としてはじめてステルス性も考慮されました。そう言われてみると、10月にみた「やまぎり」よりも平面的な感じがします(素人の私には気のせい(^^;?)。
兵装で大きく変わったのは汎用護衛艦(DD型)としてはじめてVLS(Vertical Launching System:垂直発射装置)が採用されたことでしょう。これは素人の私にも見た目的にもわかりやすいです(笑)。むらさめ型で採用されたVLSの画像、「やまぎり」とは違うトコロを載せてみましょう。
Mk41:垂直式アスロック発射装置(VLS for Anti Submarine Rocket)
あさぎり型護衛艦では74式対潜魚雷装置(アスロック8連装発射機)があったトコにあります。
Mk48:垂直式短SAM発射装置(VLS for Short range SAM)
上画像でいうと、煙突の前にあるのですが、上から見ないとなんだかわかんないですね(汗)。発射されるミサイルはシースパローですが、発展型シースパロー(ESSM:Evolved Sea Sparrow Missile)にかわっていくことになっています(もうかわってるのでしょうか?)
艦対艦ミサイル発射装置
「やまぎり」にも同じ艦対艦ミサイル発射装置がありました。何が違うかというと、発射されるミサイル。あさぎり型護衛艦ではハープーンミサイルですが、むらさめ型護衛艦では国産の90式艦対艦誘導弾 (SSM-1B) が発射されます(従来のハープーンミサイルも発射可能)。
さて、「やまぎり」は練習艦になっていてヘリポートがなくなっていました。そのためヘリポートを載せることができなかったので、今回載せてみましょう。
ヘリ格納庫
後部甲板およびこの格納庫で対潜ヘリSH-60Jを運用します。
高性能20mm機関砲(CIWS)
モノとしてはあさぎり型護衛艦と同じモノ(だと思います)。しかしあさぎり型護衛艦では艦橋後ろの両舷にあったのですが、むらさめ型護衛艦ではこんごう型護衛艦(DDG)と同じように艦橋前とヘリ格納庫上にそれぞれ1基ずつ配置されています。
これらの兵装のうち「?」と感じたのが、艦対艦ミサイル発射装置。「やまぎり」には一基あたり4筒あったのが、「いなづま」では2筒しかないこと。ちなみに、むらさめ型護衛艦のネームシップ「むらさめ」では4筒あります。どうしてなんでしょうね?
今回は10月と比較して人が少なかったです。まとめられていた自衛官の方もこんなに少ない人数(といっても40名ぐらいいたと思いますが)は久しぶりと話されていました。そんなこともあって、今回は自衛官の方と話すことも多かったですね。ちなみにいろいろと説明してくれた方(航海士の方だったかな…)は大ちゃん(岡田大輔さん)に似てました(笑)。
おまけ:たかなみ型護衛艦「さざなみ」
こちらは汎用護衛艦の最新型となるたかなみ型護衛艦「さざなみ」です。「あけぼの」の手前に接岸していました。基本的にはむらさめ型護衛艦を改修したものですが、VLSが変更されていたり単装砲の口径が大きくなってたりします。「さざなみ」が一般公開されるときもあるんでしょうか? そういう機会があれば観にいきたいですネ。
海上自衛隊に関連する書籍
私の手元にある海上自衛隊の書籍です。
- 海上自衛隊 2008-2009 / 世界の艦船2008.7増刊 (海人社)
このページの公開日:2008.10.14