塩町駅-2022年8月(広島県三次市)
奥出雲おろち号を撮りに出かけた8月6日、途中塩町駅に寄りました。駅を訪れることが楽しくなっている私、三次行きがやってくる時間にあわせての訪問です… 45分ぐらい早かったですが(^^;。
芸備線と福塩線の接続駅
塩町駅は1930(昭和5)年に田幸駅として開業。開業時は踏切の東側にホームがありました。1933(昭和8)年に現在の場所に移転、福塩北線(現福塩線)が田幸駅~吉舎駅で開通し庄原線(現芸備線)との接続駅となります。翌1934(昭和9)年に塩町駅と改称されました(同時に隣の塩町駅は神杉駅と改称)。
塩町駅に関係する沿革が駅舎内に記されています。
1953(昭和28)年に快速 ”ちどり”号、1962(昭和37)年に準急”しらぎり”号、”たいしゃく”号が運行開始されています。当時は陰陽を結ぶ交通路として期待され、そしてある時期までは期待に応え、その役割を担っていたのでしょう。しかし外からは中国道や国道54号の整備、内からは山陽新幹線が岡山まで開通して陰陽ルートは伯備線が中心となったことでその役割がなくなり、現在の状況となっています… なってしまいました。
とはいうものの、この塩町駅は”芸備線の中では”にはなりますが高校の最寄り駅のために乗降客が結構多いらしい。待合室の椅子の数も私が訪れた駅の中でもっとも多い駅のひとつではないかと思います。きっと賑わう時間があるんでしょうね。
ただ、私が訪れた日は夏休みの土曜日(しかも原爆の日)ということでしょう、そんな雰囲気はまったくありませんでした。でもこの日は私だけでなくもう一人いらっしゃっていて、私と同じように駅の写真を撮ってました。
駅舎から地下道を使ってホームに行きます。
ホームは島式ホーム1面で2本の線路があります。上写真は三次方面をみています。向かって右側(のりば1)が備後落合・府中方面、左側(のりば2)が三次方面ののりばです。塩町駅は福塩線の終点駅ですが、すべての列車が三次まで乗り入れるので塩町駅どまり、塩町駅発の列車はありません。
駅を出て芸備線と福塩線の分岐を見てみます。
駅東側の踏切から。左に伸びているのが芸備線で、右(まっすぐ)に伸びているのが福塩線です。こうみると、備後落合方面からの線路が三次方面への線路に交わるところの角度って結構急に感じます。私が知らないだけで大したことないのかもしれませんが(^^;。
三次行き(355D)がやってきた
備後落合発三次行き(355D)がやってきました。
355Dは備後落合を9:09に出発、この塩町駅には10:14にやってきます。ちなみにその次の備後落合発の列車は… 14:43発(汗)で、次に塩町駅にやってくる三次行きもその列車… 利用者がいないからこのダイヤなのでしょうが、このダイヤでは利用するのはかなり難しいような。
個人的には地域住民が利用してはじめて存続云々という話だと考えますが、別のページでも記しましたが、利用しずらいダイヤだと利用できません。半面、利用者が見込めないのに運行本数を増やすのも難しいでしょう。結果として利用しずらい状況はわからず… 何にしても、今のままで残ることは容易ではないと感じます。
355Dは駅で写真を撮っていた方を乗せて三次に向かいました。このホームでそれぞれの行先方面を示す案内の雰囲気がとても情緒的でよいです。7月に訪れた隣駅"神杉駅"とは異なる様子のもので他の駅でも見たことがありません。でもこのフォント、昔は見ていたような感もあり… かなり古いものなのかもしれませんね。
このあとは奥出雲おろち号を撮りに庄原市へ。その帰りにもう一駅訪れました。その駅についてもまた記したいと思います。
Posted by たか++(たかひろ)
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