安芸の国から

安芸の国に暮らすおじさんのお出かけ記録です

海上自衛隊:護衛艦「はるな」「みょうこう」「さみだれ」一般公開

4月21日に呉の艦艇一般公開へ出かけました。今回の一般公開はいつもの一般公開とは異なります。今回は集合訓練のために呉に集結した22隻の艦艇のうち、3隻の艦艇が一般公開されるというもの(ちなみに呉で集合訓練が行なわれるのは3年ぶりだそうです)。呉に所属していない艦艇を見ることができる機会なんてほとんどありませんので、時間を惜しんで呉までクレアラインを使っていきました(笑)。

呉に集結した海上自衛隊護衛艦群

呉に集結した護衛艦群(集結したすべての艦艇は写ってません)です。これだけの艦艇が集まっている姿をみるのはもちろんはじめてです(^-^)。

公開されていたのは「はるな」「みょうこう」「さみだれ」

公開されていた艦艇ははるな型護衛艦DDH-141「はるな」、こんごう型護衛艦DDG-175「みょうこう」、むらさめ型護衛艦DD-106「さみだれ」の3隻。「みょうこう」はいわゆるイージス艦です。

はるな型護衛艦DDH-141「はるな」

DDH-141「はるな」とDDG-175「みょうこう」とDDG-174「きりしま」

上画像の一番手前(141)がはるな型護衛艦DDH-141「はるな」。ヘリコプターを3機運用することができる護衛艦です。

DDH-141「はるな」の54口径5インチ単装速射砲(127ミリ単装砲)

「はるな」の54口径5インチ単装速射砲(127ミリ単装砲)です。私は艦首に砲が2つある艦をみたのははじめてだったりします。そのうしろにはアスロックSUM8連装発射機があります。

DDH-141「はるな」艦上のSH-60J

「はるな」後部甲板上のSH-60Jです。

はるな型は昭和48、49年にそれぞれ「はるな」「ひえい」が就役しています。FRAM改造により艦齢が伸びましたが、はるな型の代替として13,500トン型DDHが1隻建造中、1隻予算承認済となっています。決して新しくない艦ですが、ヘリコプターを3機運用できるDDHというのは、とても貴重な艦といえるのではないでしょうか。

こんごう型護衛艦DDG-175「みょうこう」

DDH-141「はるな」とDDG-175「みょうこう」とDDG-174「きりしま」

私の今日の主役は、中央のこんごう型護衛艦DDG-175「みょうこう」でした。右側が同じこんごう型護衛艦DDG-174「きりしま」です。こんごう型護衛艦は先月あたご型護衛艦が就役するまでもっとも大きな艦艇でした。ちなみに左が上に載せたDDH-141「はるな」です。こんごう型護衛艦の大きさがわかりますね。

DDG-175「みょうこう」貼られていた飾り

「みょうこう」は上のような飾りで迎えてくれました(笑)。COMCORDDIVというのは、なんだろう? 辞書で引いても出てこないのですが、「みょうこう」は第3護衛艦隊群第63護衛隊のようなので、護衛隊を指すのかな?

DDG-175「みょうこう」の艦橋

ところで、こんごう型護衛艦の「みょうこう」「きりしま」ともにイージス艦ですが、イージス艦というのは「イージスシステムを搭載した艦」のことです。では「イージスシステムとは?」ですが、具体的には「多目標に対して同時に対処可能なシステム」といったところでしょうか。そんな能力を可能にしているのが、画像の8角形の板みたいなモノ。SPY-1フェーズド・アレイ・レーダーです。

DDG-175「みょうこう」のSPY-1フェーズド・アレイ・レーダー

SPY-1フェーズド・アレイ・レーダーのアップを。ぱっと見、ナニがすごいのかはまったくわかりませんが(^^;、この艦隊防衛の要となります。

DDG-175「みょうこう」の後甲板にある64セル型のMk41VLS

こちらは後甲板の64セルのMk41VLS。前甲板には32セルのMk41VLSがあります。SPY-1フェーズド・アレイ・レーダーなどで脅威を探知、迎撃手段がコンピュータで自動的に処理され、動きの早いVLSで対応するといった感じでしょうか。

ちょっと前になりますが、北朝鮮のミサイルが発射されたときに「イージス艦」と、「ミサイル防衛」という単語が出てきました。イージス艦であるこんごう型護衛艦が改造されることにより、大気圏外弾道ミサイル迎撃能力を持つようになります。

むらさめ型護衛艦DD-106「さみだれ」

DD-106「さみだれ」艦橋の航海コンソール

むらさめ型護衛艦は昨年12月にDD-105「いなづま」が一般公開されたときに見たことがあります。そのときは艦橋にあがることはできなかったのですが、この日は艦橋にも入ることができました。また、今年訓練支援艦「てんりゅう」の艦橋に入ったときはあまり機器は電源がついていなかったのですが、この日は電源まで入ってて(^-^)。上画像は航海コンソールです。このときは、艦内情報が表示されていました。

「さみだれ」艦橋の要務コンソール

こちらは要務コンソールと紹介されていました。「要務」というぐらいなので、とても重要なコトなのでしょうが、私には何をどう見るのかさっぱりわかりません(爆)。

一般公開されていませんでしたが「さわかぜ」と「あすか」を

一般公開されていたのは上記3艦のみでしたが、気になった艦をいくつか載せておこうと思います。まずは護衛艦「さみだれ」の艦橋から撮った3艦。

DDG-170「さわかぜ」、DDG-169「あさかぜ」、DD-110「たかなみ」

手前からたちかぜ型護衛艦DDG-170「さわかぜ」、たちかぜ型護衛艦DDG-169「あさかぜ」、たかなみ型護衛艦DD-110「たかなみ」です。たちかぜ型護衛艦は第3世代のミサイル護衛艦です。ネームシップである「たちかぜ」は平成10年から護衛艦隊旗艦でしたが、今年すでに退役しました。

その後任で護衛艦隊旗艦の任についたのが手前の「さわかぜ」です。画像右上のほうに海将旗がついているのがわかるでしょうか・・・ って、このサイズでは海将旗とはわからないですねぇ(^^;。艦橋に赤い丸が三つほど見えるかと思いますが、それは桜の模様。それが3つある模様が海将旗です。

DDG-170「さわかぜ」の後甲板にあるMk13単装発射機

黒い棒が2本ほど垂直に立っているようなのが護衛艦隊旗艦「さわかぜ」のMk13単装発射機です。この画像で右のほうに「あさかぜ」の127ミリ単装砲が写っていますが、その後ろには「2007 FINAL YEAR」と書かれていました。「あさかぜ」も今年で退役するのですね。

試験艦ASE-6102「あすか」

上画像で気になるのは試験艦ASE-6102「あすか」です。「試験艦」という艦種が示すとおり、艦載兵器の試験艦です。艦橋の上のほうにフェーズド・アレイ・レーダーが取り付けられているのが見てわかります。FCS-3(射撃指揮装置3型)がこの「あすか」で試験されています。

海上自衛隊に関連する書籍

私の手元にある海上自衛隊の書籍です。

  • 海上自衛隊 2008-2009 / 世界の艦船2008.7増刊 (海人社)

このページの公開日:2008.10.14

コンテンツメモ

  • 訪問日:2007.04.21
  • 場所:広島県呉市
  • 行程:国道2号 - 国道31号
  • EOS KissDN + EF-S17-85 F4-5.6 IS USM

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